D.ドルンブルート&ゾーンの来歴
1953年
ディエテル・ドルンブルートは、ザルツヴェーデルという町の時計師、ロバート・シュミッツ氏のもとで修行を積み、その後1956年にグラスヒュッテ近郊のラウターという町の時計師、ゴットハード・バルト氏のもとで時計職人として仕えました。
創業者ディエテル・ドルンブルート
1962年
マイスターの認定を受けたディエテルは、現在も本拠を構えるカルベの町へ移り住み、当地の時計店を受け継ぐと時計の修理業に多忙を極めて行きました。
カルベは、首都ベルリンから
列車と車を乗り継ぎ約2時間
で到着する閑静な町です。
ディエテルの勤めたカルベの時計店
1999年
満60歳を迎えたディエテルへ、息子のディルクは自作の腕時計を贈りました。
この時計をきっかけに、時計職人を志して以来、自社ムーブメントの製造を夢見ていたディエテルの背中を追い、1992年にマイスターの資格を取得したディルクと共に、時計製造会社としてのD.ドルンブルート&ゾーンを立ち上げました。
この親子の製法は、CNC工作機に頼らず、伝統的な工具と手仕事に特化し続けています。
Cal.99
2002年
自社初のムーブメントCal.99を製造しました。
スイス製の懐中時計ムーブメントとして知られるユニタスのCal.6498を採用し、ドイツ製の格調をもたらす3/4プレートのムーブメントにカスタマイズしました。
このムーブメントをベースに、独自に製造したパーツを付加して、様々な機能を搭載したコレクションを発表しました。
また、スイス製のオールドムーブメントをカスタマイズして搭載した限定コレクションなども製造されていました。
Cal.Q-2010
2012年
自社製オリジナルムーブメントCal.Q-2010を製造しました。
前作のCal.99は、既存の懐中時計用ムーブメントをベースにしましたが、Cal.Q-2010は、腕時計本来のサイズ感を考慮して小型に設計された同社念願のオリジナルムーブメントです。
また、主ゼンマイの経年劣化を低減させる構造やゼンマイ切れを防ぐ機構なども取り入れられています。
そして、このCal.Q-2010も別作のパーツを付加し、様々な機能を搭載したコレクションを発表し続けています。
Cal.2016
2018年
自社製のオリジナルムーブメント第二弾となるCal.2016を製造しました。
このCal.2016は、Cal.2010をさらにダウンサイジングさせた腕時計用ムーブメントで、ドイツ製の3/4プレートのムーブメントとしては、現在のところドイツ最小といえるでしょう。
同社では、ドイツ市場向けに女性用腕時計のムーブメントとして採用していますが、日本では希少なドイツ製のボーイズサイズの腕時計として、本作の完成を機に輸入を開始しました。
2019年
1999年に時計製造会社としてD.ドルンブルート&ゾーンを立ち上げてから20周年を迎えました。
この日のために、記念モデルも製造されました。